ロック (Rock) は、アメリカで1950年代に生まれたポピュラー音楽のジャンルである。ボーカル、ギター、ベース、ドラムの基本構成をとるバンドスタイルで演奏される、激しいビートサウンドが特徴。(但し、音楽性の多様化によりこの範疇に入らないロックも多い)
ジャズ、R&Bと共に世界中に広まったアメリカ発の音楽であり、世界中の音楽シーンに衝撃を与えただけでなく、その影響は思想、ファッション、アート(芸術)などポップカルチャー全体に及び、その社会的インパクトは極めて強かった。
ロックは基本的には既成概念や体制に対する反抗心や怒りを強く表現することが多く、対抗文化(カウンターカルチャー)としての存在意義を持つ。ただし、当初はアウトローな存在として登場したロックのムーブメントも、やがて人気を得るにつれて大衆性を強めて逆にメインストリームとなり、さらにそれに対する新たな対抗文化が生まれる、という流れを歴史的に何度も繰り返している。
ロックという言葉はロックンロール(Rock and RollあるいはRock'n'Roll)の略語として、その黎明期からしばしば用いられていたが、1960年代にはロックという呼び方が一般化し、ロックンロールと呼ぶことは少なくなった。但し、アメリカでは現在もロックのことをかしこまって言う時にはロックンロールという言葉が用いられる。一方で、「ロックンロール」と「ロック」は別の物として使われる。1960年代ロックンロールが進化してその枠を壊し、新たなサウンドが生まれ、それらのサウンドの総称として「ロック」という言葉が使れている。
ロックンロールがいつ誕生したかについては諸説があるが、少なくとも1954年にビル・ヘイリーの “ロック・アラウンド・ザ・クロック” のヒットや、チャック・ベリー、リトル・リチャードの登場によって、ロックンロールはアメリカのポピュラー音楽における一大潮流のひとつとなった。同年にサン・レコードからデビューしたエルヴィス・プレスリーが1956年に大手RCAに移籍して大スターになったことにより、その影響力は決定的なものとなりバディ・ホリー、ロイ・オービソン、エヴァリー・ブラザーズらが続いた。
1959年頃からロックンロールは徐々に洗練化を進める。アーティストによるオリジナル・ソングやブルースのカヴァーを中心としたレパートリーに代わり、ロックンロール向けの新曲を提供する音楽出版社が台頭し、ストリングスなども導入されるようになった。この流れをブリルビルディング・サウンドと呼び、この頃から “ロックンロール” に代わって “ロック” という呼び方が一般化する。


